台風のニュースで出てくる「風速」「最大瞬間風速」、どちらもよく耳にするけれど一体どのくらいのスピードの風なのかよくわからない。「風速って車のスピードに換算するとどのくらいなんだろう?」と疑問に思い、調べてみました。
毎年次々と発生する台風対策の参考にしてください!
台風の風速のお話 台風の定義
台風って何だろう?台風じゃなくても暴風雨の日もあるし雷だって鳴るし・・・。それって全部低気圧がもたらす天気の変化じゃない?
実は台風には「定義」があります。
台風とは
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
台風は、通常東風が吹いている低緯度では西に移動し、太平洋高気圧のまわりを北上して中・高緯度に達すると、上空の強い西風(偏西風)により速い速度で北東へ進むなど、上空の風や台風周辺の気圧配置の影響を受けて動きます。また、台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。
引用:気象庁HP
台風になるには条件があったんですね!
ポイントをまとめます。
●北西太平洋または南シナ海に存在
●低気圧内の最大風速が17m/s以上

最大風速が17m/s以上にならないと台風とは呼ばれないんだね
台風って確かにどれも北の方向へ進む・・・。それが地球の自転の影響だったとは!知らなかった・・・
台風の風速のお話 風速を時速にすると?
「風速〇〇メートル」ってよく聞くけど、それって強いの?どのくらいのスピードなの?
調べてみました!
風の強さ
まずは気象庁HPで風の強さの階級を発見。
その表がこちら↓
強さの階級分け
階級 | 最大風速 |
強い | 33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |

最大瞬間風速70メートルっていったら「猛烈な」階級なんだね!
風速を時速に換算すると?
風速が「1秒間に何メートル動くか」を表した数値というのはわかったけど、同じスピードを表すなら車と同じ時速の方がイメージしやすいなぁ・・・
ということで、風速を時速に換算してみます。
最大瞬間風速70メートルが予想されていると仮定して、「風速70メートルを時速に換算」してみます。
(例)風速70メートルを時速に換算するしてみよう!
●風速70メートルは1秒間に70メートルの速さ
●1時間は秒に換算すると3600秒
したがって式を立てると
「3600秒×70m=252000m」
つまり、風速70メートルは時速252km!

時速に換算してみたけど
252kmも想像できない・・・
台風の風速のお話 風の強さとその影響
風速70メートルが時速252kmってことはわかったけど、あまりに速すぎてやっぱり想像できない!新幹線なみの速さだよね~
ってことで、風速とその影響を調べてみました。
速さの目安
風速 | 時速 | 強さ | 速さの目安 |
10~15 | ~50km | やや強い風 | 一般道路の車の速さ |
15~20 | ~70km | 強い風 | 高速道路の車の速さ |
20~25 | ~90 | 非常に強い | |
25~30 | ~110 | ||
30~ | 110~ | 猛烈な風 | 特急列車 |
人体への影響
風速 | 時速 | 強さ | 人体への影響 |
10~15 | ~50km | やや強い風 | 傘がさせない |
15~20 | ~70km | 強い風 | 風に向かって歩けない |
20~25 | ~90 | 非常に強い | つかまらないと転倒 |
25~30 | ~110 | 立っていられない | |
30~ | 110~ | 猛烈な風 | 屋外は危険 |
屋外の様子
風速 | 時速 | 強さ | 速さの目安 |
10~15 | ~50km | やや強い風 | 電線が切れる |
15~20 | ~70km | 強い風 | 小枝が折れる |
20~25 | ~90 | 非常に強い | |
25~30 | ~110 | 樹木が根こそぎ倒れる | |
30~ | 110~ | 猛烈な風 |
建物の被害
風速 | 時速 | 強さ | 速さの目安 |
10~15 | ~50km | やや強い風 | 電線が切れる |
15~20 | ~70km | 強い風 | ビニールハウスが飛ぶ |
20~25 | ~90 | 非常に強い | シャッターが壊れる 飛んできた物で窓が割れる |
25~30 | ~110 | ブロック塀が倒れる 屋外外装材が飛ぶ | |
30~ | 110~ | 猛烈な風 | 屋根が飛ぶ 木造住宅の全壊 |

風速20メートル辺りから
窓対策が必要だね!
調べてみると風速70メートルがどれほどの威力かわかりました。
「人体への影響」で見ると風速20メートルで立っていられないほどの風。
風速70メートルが日本列島のどこかに上陸したら・・・改めてぞっとしました。
ご自分の居住地に台風が近づいてくる恐れがある時には、「大丈夫だろう」と侮ることなく万全の対策を心がけてください!
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